JA北九若松そさい部会大玉西瓜班で作られている大玉西瓜は、小玉すいかの若松クィーンとともに、若松で夏の人気の果物です。
2008年小玉西瓜は若松クィーンとしてブランド化しました。

今では若松の特産物として人気の商品です。
そのころから、大玉西瓜もブランド化したらという話は出ていましたが具体的には話が進まずにいましたが、2020年いよいよブランド化に着手することになりました。

ブランド化に大切なのはまずはネーミング。
小玉が若松クィーンなので、若松キングがいいのにと思ってたのですが、生産者からのご要望で『プレミアム』がよいという意見が出ました。
聞いたときは今ひとつピンとこなかったのですが、だんだんと協議を重ねていくに連れ、大玉のプレミアム感にぴったり!
今までブランド化に成功している『若松潮風®』とあわせ、『若松潮風® プレミアム』と命名。
唯一無二のネーミングになりました。

ネーミングが決まったら、まずはブランドイメージのロゴともなるラベル作りから着手。

プレミアム感を出すためのロゴ案を提案。


第一案で出した案の中でツタの感じがいいということでツタのイメージを具現化。
ツタと王冠をイメージしましたが、ラベルを見たときに西瓜がイメージできるものが良いということで、すいかを入れて再デザイン。

最終的にベースを金ラベルで紺がベースのこのデザイン案に決まり、あと印刷色にグリーンを足すか赤まで足すか。
協議の上、下記のラベルに決定。

紺をベースにゴールドがきいて、プレミアム感のあるラベルに仕上がりました。

次に商品ブランドを高めるためのリーフレットづくり。
西瓜の栽培に関することはもちろん、西瓜の効能、北九州のことをまとめて記事にし、デザインをまとめます。


今回は鍼灸師の先生に東洋医学からみた西瓜のことを書いてもらいました。

次はパッケージ。
箱は市場のせり等でも価格を決める大切な資材です。
箱を積み重ねたたときに商品イメージがつかめるようなパッケージにデザインしました。

箱のサンプル

ラベルイメージと統一することを心がけデザインし、そして、金のイメージは表現が難しいので、白ベースの段ボールにグリーンを使い高級感が出るように仕上げました。

あとは販促物の制作。

今回はのぼりとミニのぼり。
売り場がにぎやかになります。

ブランドイメージを統一したのぼりに仕上げました。

追加でカット用のラベルも作成。
大玉スイカをカットスイカとして販売する際、カット用のラベルを貼るだけで商品イメージがアップします。

農産物のブランド化において大切なポイントは、一目で見て商品が認識できるシンボリックなものにすること。
どうしても、農家的視点に立つとこれまでと変わらないよくあるデザインになりがちです。
そこを根気強く話し合い、どんなブランドにしていくのかを導いていくことを心がけデザインしていきます。

かと言って、普通の商品のような斬新すぎるデザインでは農産物は売れません。
農産物の許容範囲で、きちんとデザインされたものが大切だと考えます。
今回は生産者の方や農協さんと長い時間協議し、最終的にはとてもよいブランディングができたと思います。
ご協力ありがとうございました。

あとはブランドが定着するよう販売活動を行うのみです。
永く愛される西瓜になれますように。

【若松潮風プレミアム販売先】
JA北九 かっぱの里 特設テント内
北九州市内デパート・スーパー

【若松潮風プレミアム 通販】
JAタウン
https://www.ja-town.com/shop/g/g8001-wakamatsushiokazepremium/