久々の激怒!!
怒りの長文になってますんで、お暇な方はお付き合いください…
最近、いろんなことがあってデザイナーって一体なんなんだーーって考えることが多かったんです。
そんな中、このニュースをが私の疑問を解決してくれました。
独立して15年。
もともとデザインの勉強をきちんとしたわけでなく、お客さんのニーズに応えていく中でデザインをする機会が増えていき、今では仕事のほとんどがデザインをしている状況です。
なので、デザイナーさんですか?と言われるといつも躊躇していました。
「果たして私はデザイナー???」って。
今回の国立競技場問題で安藤忠雄氏が言った一言ではっとしました。
「私はデザイナー。デザインを決めるだけで、経費のこととか知らない!」と。
そう、そう言うならばやっぱり私はデザイナーではないんです。
私は物を作る時、必ず、この製品・商品・お店でいくら稼げる?ってことを常に考えています。
だから、デザインにかける金額、いくらくらいよねって考えて見積をします。
きっと、こんなことしていたら、デザイナーさんには怒られるんです。デザインにはデザインをする価値があるから金額を下げるなと…
でも、100万円の売上に300万円の販促・デザイン費をかけるって私はどう考えても納得がいかないんです。
300万円かけることで、売上500万円の可能性がでてくることもあるかもしれません。でも、バブル期ならともかくそれは本当にまれなことではないかと思います。
逆に、10万しかかけなくても500万円売れるかもしれません。
事前マーケティングが難しい今、デザインというものをどうすべきが本当に難しい時代です。
だからこそ、デザインに頼る販売戦略ではなくもっと地道なとこでの戦略が大切なのではないかと思います。
デザインを安売りするつもりは全くありませんが、その商品にあったもっともよい戦略的なデザイン、そして、そこに係るコストの追求。いかにコストかけずに最高のクォリティーをだすか…常に考え続けていくことが私のデザインだと確信しました。
デザイン=経費は関係ないという人をデザイナーというらしいので、私はやっぱり、名刺の肩書き通り「プランナー」と名乗ります。商品のブランディングをプランする人!
これに気づかせてくれた安藤先生に感謝しなくては…
新国立競技場、新たにコンペがあるそうです。
とっても残念なのがあの古い国立競技場を取り壊してしまったこと。同潤会アパートや京都駅、古きよき時代のものを壊してできたものが本当に日本を誇るものといえるのでしょうか…
せめて、今度のデザインは日本人デザイナーがデザインしたものに決まって欲しいと思っています。
怒りの長文になりましたが、最後までお付き合いありがとうございました…